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この写真は、2014年(平成26年)1月3日、
母校での「初打ち」の時のものです。

選手達から贈られた
ウェディングケーキを前に
微笑まれている顧問の先生と奥様。

そして、写真中央でVサインを出しているのが、
西原季輝 選手(現:法政大3年生)です。

このブログの読者なら、ご承知の事と思いますが、
今月15日(金)未明に長野県軽井沢町で発生した
スキーバス転落事故で、同バスに乗り合わせていた
好漢 西原季輝 選手が逝ってしまいました。

何をどう書いても、
記事はまとまりそうにありませんので、
先に皆さんへのお願いを書きます。

西原選手のご家族が、
彼の写真があったら是非にと
強く希望されています。

デジタルカメラのデータであれば、
メールに添付してお送りする事が出来ますが、
ここにメールアドレスを記載する事は出来ませんので、
なんとか人づてにご家族にお問い合わせ頂くか、
私や近い人にご連絡を頂ければ幸いです。

彼の21年間のほんの一コマであっても、
貴重な1ショットになりますので
どうか、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

ソフトテニス勝手録などと銘打った手前、
あまり時事問題やニュースを
記事にする事はないのですが、
金曜日の朝、祥吾を学校へ送っていく際に耳にした
バス転落事故のニュースは
なぜか心に引っかかる感じがして、
9時過ぎから少しニュースを見ていました。

また、同世代の選手の中には、
彼が夢枕に現れたそうです。

前回の記事は、
そのニュースを見終えた辺りから書き始めたもので、
ソフトテニスの話題が無いという事もあったのですが、
バスには大学生が多く乗っているという事が
同じ大学生の子を持つ親として
締め付けられるように気持ちが落ち着かず、
記事を書かせたように思いました。

結局、金曜日は仕事で外出していても、
行く先々でバス転落のニュースに出くわし、
夕方頃には、一人、また一人と
犠牲者のお名前などが報じられるようになりました。

また、私がブログ記事を書いた午前10時頃には
厳しい容体で戦っていた方々が
午後になると残念ながら命を落とされた
というニュースが相次ぎ、
そして乗務員以外の犠牲者は大学生ばかりで、
なんだか一日中、凶報に追い回された感じで、
重たい気持ちで帰宅しました。

帰宅してからは、ニュース番組を避けていたのですが、
より深刻で言葉を失う大凶報は、
午後11時頃に勇弥からの電話でもたらされました。

つい10日あまり前の1月3日、
母校の 「初打ち」 で久しぶりに顔を合わせ、
私が撮ったプレー中の写真を見せると
屈託の無い笑顔で接してくれた
その西原選手がバス事故で犠牲になったと・・・

矢継ぎ早に、勇弥の1つ年下の
彼の世代の親御さんから連絡が入り、
テレビを点けてニュース番組を見たところ、
犠牲者の1人として見慣れた彼の笑顔が映し出され、
涙があふれるのをとめる事が出来ず・・・・

身の回りの片付けが苦手で
ちょっとだらしのない勇弥達と違って、
1つ年下の彼ら達は、
頭が良くて、整理整頓が出来て、
コツコツと勉強するタイプが揃っていて、
好対照な世代でしたねぇ。

西原選手は、気遣いと優しさにあふれ、
やりっ放しの先輩達の後片付けを、
「しょうがねぇ人たちだなぁ」と
苦笑いしながら、しかしサッとこなしてしまう、
そんな印象が私にはあります。

職人気質の選手が多かった世代の中で、
後輩達に言葉で説明する事が出来るのも
西原選手が最も長けていたような気がしますねぇ。

「教師を目指します」
そう聞いたのは、高校卒業の時だったかなぁ。
すぐに教師となった彼のイメージが湧くほど、
彼にはピッタリの職だなぁと思いました。

ソフトテニスも大好きでしたから、
時間が許す限りコートにいましたねぇ。

勇弥と同じように小柄な選手でしたが、
思い切りの良いスイングで打球が速く、
バックハンドも勇弥より上手でしたねぇ。

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大学の部活がオフの時には、
母校に練習に来てくれたり、市民大会に出たりと
ソフトテニス好きなのは変わりませんでしたねぇ。

試合会場で会えば、
ニコッと笑って挨拶してくれました。
これからも、試合会場で会いたかったなぁ。

DSC_0203 (1280x845)

大切な家族を亡くし、
残された者の心の傷は、なかなか癒えません。

まして、なんの前触れもなく、
いきなり、突然、いなくなってしまうのですから、
とても残酷で、ご家族のお気持ちは計り知れません。

私が妻を亡くした後、
毎朝、短いメールを送ってくれる親友がいます。
「おはよう。調子はどうだ?」
そんなメールが心の支えになった事が何度もありました。

私の経験上、
「そっとしておく」 「見守る」より、
彼のご家族に近い方々には、
どうか暫くの間、
声を掛けてあげて頂きたいと思います。

西原、また会おうや。